平成の桃太郎

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» リコール運動の不正署名問題について

リコール運動の不正署名問題では、1000万円を超えるバイト代が支給されたことが判明しています。そのアルバイトに参加した複数人が、「(アルバイトに参加したので)処罰されないだろうか」という不安の声が上がっています。

専門家によれば、「犯罪は成立しているが、逮捕・起訴はされない可能性がある」とのことです。一方、刑事法が専門の加藤克佳教授(名古屋市出身旭丘高校・早稲田法学部卒)は「判例上では、立件に違法性の認識の必要はない」と指摘しています。

確かに、違法駐車で切符を切られた後に、「ここが駐禁とは知らかった!」という理由で違反が無効になることはありません。立件されるされないのどちらであっても、アルバイトに参加した人が違法な犯罪に手を染めたという事実は残ります。

私は、政治活動は大切な暮らしの一部で、老若男女問わずもっと身近であってほしいと願っています。困っている当事者や支援者のひとり一人の声を署名という形で集めて、議会や行政に届けることは政治活動の大きな柱です。それを、こんな稚拙でだらしのない違法行為が行われニュースになれば、政治に詳しくなかったり興味がない人たちは、ただでさえ距離がある政治に対してより一層の嫌悪感をもつはずです。

それが悔しいです。

中日新聞社会面(1,31面)参考

» リコールってなに?

愛知県で行われたリコール運動の不正が話題となっています。
そもそもリコール運動とはなんでしょうか。

地方自治体では(愛知県とか名古屋市とかのことです)、知事や市長を直接投票で選ぶことができます。総理大臣は、国会議員だけで間接的に投票されるので、ここに違いがあります。

直接選べるので、逆に言うと直接辞めさせることもできるのです。その根拠となるのが、地方自治法第81条です。

知事や市長、議員は、民主主義という選挙で選ばれた人です。選挙で選ばれた人を辞めさせるには、同じく民主主義により「この人は(一度は当選したけども)やっぱり相応しくないからやめて欲しい」という署名を、有権者の総数のざっくり3分の1集めることができれば、リコール成立です(解職の請求ができます)。

つまり、リコール運動での署名を偽造するということは、選挙で投票用紙を偽造して他人の名前で勝手に投票をする感覚に近いです。違法かつ、民主主義の根幹、さらには政治や選挙そのものに対する信用性の悪化を招きます。

誰がどういった経緯で署名偽造が組織的に行われて、偽造バイトの資金はどう工面したのか、今後の調査で明らかになることを願いつつ、不正活動に対して抗議します。

» 建築画ピーテル・サーンレダムとオルガン陳情

日経0205/36面

ピーテル・サーンレダムは日本ではあまり知られていませんが、教会堂の内部の建築画を好む画家です。

アムステルダム国立美術館が所有するサーンレダムの教会堂画(1636年油彩)には、遠近法の効いた教会堂奥に大きなオルガンが描かれています。このオルガンは、15世紀後半に設置されたものですが、プロテスタントに信仰が変わってからほとんど私用されなくなっていました。

その後1643年に、一部の演奏家や愛好家がオルガンを使用するように市議会に陳情しました。彼の絵は、まさにその陳情に関わる政治的な主張の手段として描かれたものでした。その甲斐もあってか、オルガンは修理され日常的に使用されるようになりましたとさ。

はて、キリスト教のプロテスタントはオルガンをあまり使用しないのでしょうか?
いずれにしても、何気ない美しい(しかも、来訪者もまばらな静けさのある教会堂画)がそんな政治的主張を秘めているなんて、その絵をみただけでは分かりません。こういう芸術の背景を楽しみ方法も、あるんですねぇ。

» 30歳代という年齢

30歳代という年齢

昨夜、年配の方に
「今年は(任期満了or解散総)選挙ですか、大変ですね。」
と投げかけられ、
「そうですね。大変ですが、頑張ります。」
と答えました。

人生はいくつになっても日々是好日(にちにちこれこうにち)で、常に新しい出会いや努力があります。
去年はウナギ釣りにハマったし、今年は第一子が誕生予定です。

一方で、「今までに何度か経験がある。」という事も少しずつ増えてきました。
20歳代は政治の道を選んだこともあり尚更、「やったこともないし、知識・知恵もない」という事が多く
失敗が多かったです。後悔はないけど、反省はたくさんあります。
30歳代はそうした過去の失敗や反省を活かして、「今度こそは」、という生き方ができる年代なのかもしれません。